ワタシの師匠である「フジオートサービス」さん(FRP屋さん)に、今回の外装取り付け加工をお願いしたのだが。。。見事に断られた。
「自分でやりなさい。」
・・・・ごもっとも!
そもそもファイバー屋さんにとって一番効率の良い仕事と云うのは、出来るだけ単純なカタチの単一商品を、とにかく沢山売る事、である。
逆に...ファイバー屋さんだからってね、皆さんけっこういろんな事を気軽にお願いしてますが...既に製品として出来上がっているものを他の車種に取り付く様に合わせる、なんて云うのが一番手間が掛かるの。
まさに、今回の仕事ですな。。。ワハハハ。
しょうがない、頑張ってやるか!
っちうことで、まずは作戦を練ります。
予定では4cm程タンクを下に下げて装着したいのですが...たかが4cm、されど4cm。けっこうハードルは高いです。
どんな仕事でもそうですが、実際の作業よりもこの「プラン」が大事なの。
そう、アタマの中で出来上がっていれば、出来ないモノなんて有りません!(頑張れ自分!!)
まあ、一番簡単なのは、MFTの純正タンクの底板を型とって、移植しちまうのが早いべなぁ。
とはいえ、ま〜ったく幅が違うので、セルスポンジを貼付けて適当に幅を調整して型取り。
たぶんココからは、普通の人は何のこっちゃ分からん、ディープな世界へと嵌まり込んで行きます。。。
FRP製品の制作時に、型を一方向から見て何処も引っかかりが無い状態の事を「抜け勾配」と云います。
しかしこの底板、もともと割り型で出来ていて、本来ひと型では「抜けない勾配」。。。
しかし、どうせ一品ものの捨て型と割り切り、ペラペラでFRPを貼り込んで「えいやっ!」と気合い一発、歪めて型を抜きます。
ゲルコートも塗ってないんで汚いけどね。いーの いーの。どうせ一回しか使わないんだから。
(あまりにいい加減にやりすぎたので、少々パテで修正。)
更に、加工側のタンクの底板をバッサリと切り取っておきます。。。
ここまでで既に、体中コナコナのチクチク。
「手間を省いて出来るだけ早く仕上げよう」と思ったんだけどねぇ。。。。