『実際のところ、僕は運が良かったのだろうか?悪かったのだろうか・・・?
前回書いた通り、僕が落っこちたのはコンクリートのU字溝の上。
でも、人通りの少ない田んぼの中の一本道で「運良く」僕が飛び出す瞬間を見ていた対向車がいて、すぐにその人が通報してくれた。もし、あの瞬間を誰も見ていなかったとしたら・・・僕は次の日まで発見される事なく、息絶えていただろう。
運ばれた先は県内屈指の救急病院。(ヘリポートまで完備!)
その病院から電話で「奥さん、何分で病院まで来られますか?とにかく全身を強く打っていますので、容態が急変した時の為に携帯の番号を教えておいて下さい。」という連絡をもらった時のカミさんの気持ちはどんなだっただろう?(「全身打撲で死亡」という言葉が浮かんだそうだ)
骨折箇所は、ざっと数えて10カ所。加えて肺からの出血。
ホントよく生きていたもんだ。
今はね、友人、知人、先輩達のあたたかさ、それに家族の愛情をかみしめている。
別にいい人ぶっている訳じゃない。僕はバカだから「死にかけ」でもしないとそんな事にも気が付かない。
入院なんかして体が動かせないと、それこそいろんな事を考える。
そして「ふっ」とした拍子に、今まで思いもつかなかった「人の気持ち」がわかる様になる。時には、「肩肘張っていた自分」に気が付いたりする。。。。
「退院」は意外と早そうです。
でも、みんなが思っている様な「ムリ」はしていませんよ。
ココは救急病院なので「ちゃんと歩けて、片方の手がまあまあ動く」くらいになると、とっとと追い出されます。
ただ、「仕事への復帰」はまだ先になりそうです。なにぶん右ウデがまだ「プラプラ」なもので・・・。でも、ちょっと時間はかかるかもしれないけど、必ず復活します。
何よりも、今僕は確かに「生きている」。
カミさんが「あとは拾ったみたいな人生なんだから、やりたい事やったらいいよ」と笑う。
最高の仲間達に、最高の家族。それがわかっただけでも運が良かったんだ、きっと。』