モノがカーボンタンクですのでもちろん溶接などは効きません。
そこで樹脂系のものを使って補修するのですが、やはり一番相性が良いのはFRP樹脂でしょう。
クラックの入った部分を取り去るとともに接着する面積を広く取る為このように削り込んでやります。
FRPにしろカーボンにしろ表面にはワックス分がありそのままでは接着に不向きな為、必ずこのように削り込む必要があります。
また本来ならば裏表両方から補修する事で確かな強度が得られるのですが、今回の場合は裏から手が届く場所ではないので、クラックのガソリン染みをドライヤーなどで良く乾かした後秘密の行程をひとつ施してFRPを貼り込んで行きます。
FRP補修が終わりました。
当然の事ですがFRPはカーボンよりも強度が無いため、純正のラインよりも盛り上げて補修してあります。
このあと形を整え、タンクをエアーで加圧して漏れのチェックを行います。(タイヤのパンク修理の要領ですね。)
結構何個もこのてのタンクの補修をやりましたが、その後問題が出たという話は聞いていません。このタンク ものすごい高価ですからね。補修出来るものは補修して大事に使いましょ。