SDRのつづきです。
調子が少しずつ良くなるにつれ、このSDRというバイクに次第に引き込まれて行きました。
エンジンの調子がそれほど良くないにも関わらず、しかもそれまで2サイクルが苦手だった事などもすっかり忘れてこのバイクに惚れ込んで行きます。
こんなに自分の感性に合ったバイクは初めてです。
そんなわけで「SDRをさらに気持ちよく!」計画です。
「まずは足廻りから」という事でブレーキです。
ローターはすでに替えてあります。最初付いていた純正はすでにレコード盤の様になっていて使用限度を超えていたので、たまたま目についたこの270mmの鋳鉄ローターをヤフオクにてゲットしました。半端なサイズで、一枚のみの出品という事で誰も手を出さずお安く落札。インナーも付いていたのですが、もちろんSDR用ではなかったので旋盤とフライスを使って製作。
平モノなのでウチの機械でも簡単に制作出来ました。これがオフセット付きになるとちょっと厳しいかも。
この状態でもだいぶ制動力は上がっているのですが、「もう少し握力を使わずコーナーにアプローチしたい」と思いキャリパーを物色。
さて今回のお題はこちら。
ご存知TZニッシンです。これもヤフオクで手に入れたものなのですが、ご覧の様に派手に転倒傷がついていた為これまた誰も手を出さず、開始価格にて終了。時々こんな掘り出し物が手に入ります。(普通の人にはゴミですが...。)
しかしどんな転び方したらこんな風になるんでしょうね。裏側まで同じ様に傷が入っていましたよ。
「お色直し」をして取り付け。
本来はアルマイトの様な表面処理ですが、塗装でこれを再現。今までこれを塗装だと見破った人は一人もいません。
ヤマハでは少数派の83mmピッチですが、SDRにはボルトオンです。キャリパーサポートが無いとすっきりしていて良いですね。
何よりもレーサーパーツは格好良いです。
マスターは古いヤマハの車種不明。サイズは1/2です。
ずいぶん前に使っていたものを捨てずに取っておきました。カップが小さくて気に入っています。
それと、ちょっと前にサーキットで転んでレバーの取り付け部分から折ってしまったニッシンのタンク別体マスターがあったので、そこからインナーを引っこ抜き画像のマスターをオーバーホール。
ニッシンの1/2ならばインナーは一緒なのね。
さっそく試乗してみた所、ばっちりです。強力なのにコントローラブル。これ以上は要らないですね。思い通りのブレーキに仕上がりましたよ。