さてさて早速補修作業にかかりましょう。
まずはグズグズになってしまったシートカウルを裏から補強します。
形だけきれいにできれば良いので、あまり強度は考えず手早くペタペタとはりこみます。
表から見るとこんな感じ。
盛り過ぎた部分をざっと削ってパテで形だけ仕上げて行きます。
前回、タンクとシートカウルの隙間が気になったのでその部分にも修正を加えました。
全て修正が終わったらサフェーサーで仕上げ、軽くポリッシャーで磨きます。
離型材を塗り、ゲルコートをかけた後 ガラスファイバーをはり込んで行きます。
コツは「硬化剤を入れ過ぎず、焦らずでも手早く」と言った所でしょうか?結局は数をこなさないと上手くはなりません。
今回はマット2プライ、ロービングクロス(目が粗く厚みのあるガラスクロス)1プライの都合3プライで型を作りました。
型としては少々薄い様ですが、自分用ですし何百個も製品を取る型ではないのでこのくらいで良いでしょう。
硬化したら余計な部分をカットして 型とマスターを分離します。
この時も焦らず、地道に端の方から隙間を作ってはがします。短気をおこしてハンマーで叩いてはいけません。
型が出来たら製品をはりこみます。
今回は更なる軽量化をもくろみ、ガラスマット1プライ+座面のみロービングクロス1プライで仕上げました。
仕上がり重量は前回までの1.2kgに対し700gで出来上がりました。500gの軽量化に成功です。
カーボン繊維を使えばもっと軽く仕上がりますが、お値段の方も結構行ってしまいます。はりこみも更に気を使いますし今回はこんなもので良しとしましょう。
余談ですが、「ウェットカーボンは強度的には意味が無い」と言う話をよく耳にしますが、実際はそんな事ありませんよ。ウェットであろうとカーボン繊維を使うことで確実に強度がアップして軽く仕上がります。
まずは無事にシートカウルが出来て一安心です。型も出来た事ですし、気軽にバイクを倒せますね。
そう言えば、バイクを縦に回したのはノービスの時以来です。次回の走行で「心のリミッター」が効かなければ良いのですが...。