昨日の続きです。

デカールをはがしてクラックも補修します。
昨日も書きましたが母材がABS樹脂製なので、FRP製品のような「剥離」は困難です。スクレッパーなどで削り取ろうとすると母材が柔らかいため刃が食い込んでしまいキズだらけになってしまいます。
それ以外にABS樹脂製品を剥離する方法があることはあるのですが、大変な労力を伴いますのでよほどの事が無い限りやることはありません。
通常は後になってトラブルが出ない様、デカール類をはがし「欠け」や「クラック」などを補修してサフェーサーへと作業を進めます。

クラックの補修は片面の補修だと後になってクラックが再発したりするので裏表両面から行います。
また、裏を見られた時に補修後が解らない様、表と同様フラットに仕上げておきます。
ABS専用の補修材はいまだに溶剤や樹脂の粉など色々と試しながら試行錯誤が続いています。

裏もきれいに仕上がりました。

新品のデカールを貼り、クリアーをかけて完成です。
このデカールがくせ者で、きれいに貼るには以外とコツが要ります。
夏と冬では貼り方が違うんですよ。
ともあれ完成したので早速納品に行ってきます。
ウチではこのように出来上がったものはほとんどがすぐに納品してしまいます。
お客さまの中で完成品を見たがる方もいらっしゃるのですが、実際にお見せできることは稀です。
最近はマメに写真を撮ったり こんな風にブログをやったりして、その辺りを補おうと試行錯誤しています。