先ずは衝撃画像から。

本来ならベアリングの居るところに見慣れないスリーブが入ってるよ?

クランクピンとサイドワッシャーも一体化しています♪

大端がケースに当たっちゃってるよ魚信さん‼︎
でもこの程度で済んで良かった、とも言えるかも。
SUGOの10%勾配を駆け上がり、5速全開フケ切り付近での出来事だったので、場合によってはもっと最悪な事になっていたかも知れません。
で、このエンジン、前回もチラッと書いたけど昨年の5月にパワーチェックしています。

この日は気温・湿度共に高く、条件が悪かったにも関わらずまずまずの好結果が得られています。(38.3hp/10350rpm)
この時欲しかったのは単純なパワーチェックではなくちょっとした実験の結果だったのですが…その話はまた後日。
んで、10月のSUGOまで一度も乗らず、その結果が一番上の画像です。
今にして思えばですが、もしSUGOまでに一度でも乗っていたなら事前に異常に気が付けていたかも知れません。(その間DTばっかり乗ってた(^^; ))
しかし直前の計測でこれだけの数字が出ているので、まさかこんな大事になるとは想像出来ませんでした。
予定では昨年のSUGOが終わったらクランクをオーバーホールしようと思っていたのですが…一歩遅かったですね。
思えばこのクランク、最初に
イタズラしてからもう7年。この時の画像を見るとコンロッドは中古のままだね。
その後
オイルポンプの不調になかなか気が付けず、重篤な焼付き(腰上)を度々繰り返します。なんせどんだけ最小ストロークを増やしても最大ストロークが不足しているもんだから…SUGOの様な長時間の全開走行以外では症状が出ないんだわ。
さらにその後組み込んだオイルポンプも微妙に調子が悪く(チェックボールのところが詰まり気味だった。)、軽度の焼付き(腰上)を何度も重ね。。。反省してちゃんとした部品を組み込んでやっと最近は調子良く走れる様になった。
まあこのクランク、使用状況がそんな調子でしたのでむしろ「良くぞここまで持ち堪えた」と言うべきでしょう。
腰上の焼付きは全部で7〜8回かな? いや、もっとかも。。。
腰上をそれ位オイル切れで焼付かすとクランクもオーバーホールした方がいいよ。という新しい知見が得られました。
ちなみに、ですが…
上記パワーチェック時のシリンダー内壁の画像を置いておきます。


「シリンダーに縦筋1本傷が入ったらもうダメ」とか、ウソだからね?
傷だらけのシリンダーにリングだけ替えたのと、ボーリング直後のフレッシュな状態を比較をした事があるけど、体感できるほどの差は無い。勿体無いから無闇矢鱈に掘るのはやめました。
このシリンダー作ったのが‘18年で、その時のピストンが66.25mm(1stオーバーサイズ)。その後激しい焼付きを起こして66.75mmに掘って、さらに軽度の焼付きを繰り返します。
で、流石に緩くなってきたので… 試しにWRのピストン(66.8mm)を入れてみたところ、何だか行けそう♪
少し手加減で調整して今に至るんだけど…そんな適当な状態でもちゃんとパワーは出ています。
まだ当たりが強いから、もう暫くは66.8mmで行けるね♪