いつもお世話になっているショップさんから、仕入れたバイクの外装塗装のご依頼。
RZ125ですが、このバイクもすっかり見かけなくなりましたね。
というか最近ではコレに限らず、2stというだけでどれもこれもレア物扱いですが。。。
お預かりした外装は如何にも素人塗装の少々残念な状態。
まあ素人塗装とは言っても、とても苦心して仕上げたのは分かりますし、前オーナーさんの愛情がひしひしと伝わってくる力作でした。
ただ、これを仕入れたショップさんが「売り物」とするにはちょっとね…という事です。
んで、早速ですが剥離しました。
…しかし…
残った塗料のせいで画像ではヨレて見えますが、実際にはほぼ凹みのない、極めて状態の良いタンクでした。通常リペイントされている場合は、何がしかの問題(凹み等)がある場合がほとんどなのですが、これは珍しい。
但し、全く難点が無い訳ではありません。
細かいスクラッチ状の錆が、表面全体に広がっています。
だから前オーナーさんはリペイントしたんだね〜。
で、いつもならここでこのタンクは問答無用で錆取り槽にぶちこまれるのですが…
今回はちょっと困った問題が。。。
いや、タンクの状態としては実に良い事なのですが、外側の錆に反して、タンク内はメチャメチャ綺麗。
いやホント、これってこの時代のタンクにしてはとても珍しい事。だってこれだけ外側が錆びていたら、当然内側にも錆が出て、少なくとも2〜3個は穴が空いていてもおかしく無い、というか穴が空いていて当たり前ですから。
ところがこのタンクときたら、内側に浮き錆の一つも見当たらない。
この状態のタンクをわざわざ錆取り槽に漬け込んで、タンク内部の生地を荒らしてしまうのはとても勿体無い話です。
ってなわけで…
ケミカルが駄目なら物理攻撃!
問題のある剥離後の表面だけひたすら研磨。
錆を完全に削り落とすまでペカペカに磨き上げます♪
続く。