これもウチの定番のお仕事です。
またまたFaceさんからチューブレス加工のご依頼をいただきました。
フロントはいつもの様に、右側だけ全てイン組み。以前の様に
「8本組」ではなく、今回は通常の6本組ですが、強度増しと更なるクリアランス確保の為にこんな工夫↓がして有ります。
画像で見ても少々分かりにくいですが…
通常、リムのニップル穴は一直線上に並んでいるのではなく、進行方向に対して右、左、右、左…とジグザグにズレて配置されています。普通は右側のディンプルには右向きの穴が、左のディンプルには左向きの穴が開けられ、それぞれハブの右側、左側へとスポークが張られる事で、正面から見て「ハの字」にスポークが配置されます。
しかし今回のホイールはコレが逆。
右側のディンプルには左向きの穴が、左はその逆、とする事で正面から見てスポークがクロスする様に張られます。
もちろんこれはRKへのリムのオーダー時に全て鈴木さんが指定した仕様。選択したハブの幅、直径に合わせて通常の逆側から正確にニップル穴が加工されています。スポークをこの様な「X字」に配置にする事で、ホイール全体の強度アップとキャリパー裏の更なるクリアランス確保が同時に実現出来る訳です。
もちろんこの様なオーダーをするには相当な(スポークホイールに関する総合的な)知識が必要となりますので、ちょっとやそっとでは真似出来ない部分。「餅は餅屋」などと言いますが、「何でも屋」のワタシがスポークホイールに関してはいつもFaceさんに丸投げしてしまうのは、こういった理由からです。
現在はチューブレス加工を終えて、漏れチェックの為に養生中。
時間が経ってから漏れてきた…なんて事も稀に有りますので、念には念を入れて監視します♪