カウルの分割ラインといえば、以前こんなお仕事をお請けしたことがあります。

某◯竹さん所有のビモータYB5ですが、彼が手に入れたときには既にフロントカウルが画像のように上下に分割されていました。(本来のYB5のフロントカウルはまるっとワンピース)
もちろんこうする事で飛躍的に整備性が向上するのですが、残念な事にその仕上げはイマイチ。カット自体は比較的丁寧な仕事ですが、それを繋ぎ合わせるための工作は、裏からアルミ板を当てがってボルトで止めるという、少々乱暴な手法がとられていました。
◯竹さんにしてみれば、自分が所有するビモータがこのような状況なのはかなりのガッカリポイントだったようで、「出来れば普通のFRPカウルの様にクイックファスナーで脱着可能にならないか?」とのご依頼。もちろん裏打ちはアルミ板では無くFRP加工での一体成型をお望みです。
っつー事で…


カウル表面から一段下げた位置にFRP造形。上下のカウルを繋ぐためのベロを増設します。
元の塗装を傷めないようにしながら上下のカウルを固定し、それを何度もひっくり返しながらの作業はなかなかシビれるものがあります(^^;
因みに、一番下の画像の塗装面のエッジが欠けているのはワタシの仕業ではありません…念の為♪