久しぶりにネタを意識してたくさん写真を撮りました♪
まずはおさらい。
SDRというバイクは'80年代中期にヤマハが販売したスポーツバイク。バブル期真っ盛りとはいえ何をトチ狂ったか、1人乗り、200ccという中途半端な排気量、メッキトラスフレーム、という当時としてはかなり奇をてらった内容でヤマハが世に送り出してしまった、ちょっと変わり種のオートバイです。
'80年代といえばまだまだ「バイクはオネーチャンを後ろにのっけてナンボ」な風潮でしいいたので、1人乗りのオートバイというだけで購入の候補から外す人も少なくなかったはず。それ以外にもスペック至上主義なユーザーが多い日本の市場にはあまり受け入れられず、販売2年、生産台数約9000台、という低セールスを記録します。
生産1年で2年目は在庫分を販売してたのが実情でしょうね。今にしてみると実に勿体無い話です。
もしもっと長きにわたってセールスが続いていたなら…と思うことも多々アリ。
現在に至るまで数々のSDRユーザーが独自に解決してきたこのバイク特有の不具合も、そうであればメーカーに依って完成度が高められてもっと沢山の人に愛される存在になっていたのでは無かろうか、などと想像せずにはいられません。
…と、まぁ
久しぶりにガッツリと長いマクラを書いてしまいましたが。。。♪
そのSDRのウィークポイントのひとつであるメッキフレームのクリヤー剥がれ、が今回のお題です。
SDRのフレームの表面処理はヤマハ曰くTCメッキというニッケル、スズ、コバルトの三層メッキの上にクリヤーコーティングしてあるというとても凝ったものです。(
メーカーがなぜクロームでは無く耐食性に劣るコバルトメッキを採用したか。また、
クロームメッキでは何が起こるのか等は過去のブログに書いてありますので興味がある方は覗いて見てください。)
新車の状態であれば相当な満足度と共に所有感が得られるこのメッキフレームですが、ひとたび表面のクリヤーが剥がれてしまうと途端にみすぼらしく見えてしまう。
カスタムやレストアを進めて行った結果、最後に「このフレームがなぁ…」となるのがSDRユーザーさんの悩みのタネだったりします。
今回のは素材としてはその中でもかなり程度の悪い部類に入ります。
こうなってしまうとどんなにお金を掛けて他をきれいに仕上げても、安っぽさを拭い去ることは出来ません。
で、普通の考えで行くと「再メッキしか無いでしょ」となるところですが…
まあ、ちょっと待て、と♪