Paint & Custom "airplants"
2023-07-29T18:18:37+09:00
yonyon-55
はじめてのお客さまはカテゴリーの「はじめに」からお読み下さい。
Excite Blog
SRX-6 カスタム
http://airplants0.exblog.jp/241887239/
2023-07-29T18:17:00+09:00
2023-07-29T18:18:37+09:00
2023-07-29T18:17:04+09:00
yonyon-55
日々のお仕事
在庫のSRX-6を仕上げました。留意したのはノーマルのバランスの良いスタイルの底上げ。
ほぼカラーリングのみの変更ですが、上手く纏まったのでは無いかと思います♪
個人的な意見ですが、SRXはこの初期型の6が一番格好良い。
前後18インチとフロントの小径Wディスクがやはりオリジナルデザインで、最も均整がとれていると思うの。時流に迎合して2型からフロントが17インチになってしまったのは少し残念に思います。
まあ、今にして思えば、なんですけどね。
当時は俺も17インチの方がいいと思っていたし、性能が良ければ格好良いと思っていた。
でもね、歳くってから見直すと本当に良いんだよなぁ、この初期型ノーマル。
見た目だけではなく乗ってもこの18インチは素晴らしい。
大らかなハンドリングはエンジン特性とも相まって、独特な世界観を醸し出しています。
コイツで何処か清流沿いのワインディングなんかを延々と流して行ったら気持ちいいだろうなぁ、とそんな気にさせるオートバイです。
ホント言うと最初は流行りのアースカラーとかにしようと思ったんですよ。
でもなんか、考えてるうちに飽きちゃってw
今まであまり見たことがなくて、SRXのスタイリングを邪魔しなくて、飽きの来ないイロ、って悩みに悩んでこれに決めました。
新しいオーナーさんにも喜んでいただけたようで一安心です。
普段の仕事の合間を縫ってこんなふうに在庫車両を仕上げるんですが…
最近溜まる一方で、もう少しペースを上げないと作業場のスペースが危ういです(^^;)
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タンク内の異物
http://airplants0.exblog.jp/241865131/
2023-07-14T02:14:00+09:00
2023-07-14T12:16:53+09:00
2023-07-14T02:14:38+09:00
yonyon-55
日々のお仕事
LeMansⅠのタンクですが、内部に樹脂が流し込んであって(錆止めのつもり?)それが剥がれて中で暴れている状況。「部分的に切開して良いので、この異物を取り除いて欲しい。」とのオーダーです。
が、ご覧の通りの綺麗なタンク。
2トーンの塗り分けなので、目立たない場所で切開して補修塗装するのは簡単なのですが、これだけ状態が良いタンクをいきなり切るのはなかなか勇気が要るものです。だもんで仕事を請けてからしばらくの間「あ〜…、う〜…」て唸っていました。
諦め悪くタンクを振ってはカランコカランコ。「いやしかしデカいのが入ってんな。コレ、なんとか切らずに出ないもんかね?」などと悪あがき。
…してたらなんと!出てきました!
いや〜、自分でもびっくりしたね。
ジンさんに「切らずに引っ張り出しました!」て言ったら「嘘だぁ。」て信じてもらえなかったw
だって、どう考えたって出てくるサイズじゃ無いんだものw
“奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものよ”
by葛城ミサト
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オッサンセンチメンタル
http://airplants0.exblog.jp/241855901/
2023-07-06T10:48:00+09:00
2023-07-06T10:49:20+09:00
2023-07-06T10:48:36+09:00
yonyon-55
問わず語り
永福町の駅前に鶴吉という居酒屋がある。その店の前にちょこんと置いてあるこの椅子。
前回来た時に、この店の店主のユージが突然「アレ、コスゲに貰ったやつだぜ。」とか訳の分からない事を言い出した。「30年以上前にさ、引越しかなんかの時にお前に貰ったんだよ。」
…だんだんと記憶が蘇る。
確かにこの椅子は俺が上京した時に実家の新潟から持ってきたヤツ。なんでこんな物をわざわざ初めての一人暮らしの荷物に紛れ込ませたのか、それは今も思い出せない。でもなんだか気に入っていたんだろうなあ。
実家は隣が小学校で、そのまた向こうに保育園が在った。この椅子はその保育園の卒園の記念だったか、それとも保育園が移転する時にゴミとして出ていたものををカッパラってきたのだったか…そのどちらかw
だいたい俺は昔の記憶が薄いんだよ。大学生になる前の記憶なんか殆ど残っちゃいない。
実は高校の頃バンドやっててさ。今じゃ誰も信じてくれないけど俺、ボーカルだったんだわ。でもその頃は「どんな音楽が好き」とか何も無くって、ただ歌いたいっていう欲求だけで活動してた。
最初のバンドはパンクバンドで、次に入ったバンドは邦楽ロック〜後にストーンズのコピーバンドだったんだけど、どの楽曲も「次コレ演るよ」って言われてから初めて聴く曲ばかりだった。今にしてみれば有名な曲ばかりだったんだけどね。
当時の俺は好きなモノを歌で表現したのでは無く、他人から与えられて歌った事でそこで初めて楽曲が血肉になった、そんな感覚。
そんな具合で高校の頃の俺には主体性ってものがまるで無くて、原初的な欲求の赴くままにやりたい事をやるだけ。本当にフワッと生きていた。だから昔の記憶が薄いの。
そういう意味ではたぶん俺が「物心ついた」のは大学の2年になったくらいの頃じゃないかと思う。そのくらいからやっと自分の人生が始まった気がする。
そんな話をユージにしたら「いやそんなことない。おまえ、高校時代からじゅうぶん変わり者だったよ。」って笑われた。イタズラっぽく笑うその眼は当時のギター小僧のままだ。
先日鶴吉に再訪した。来るのは一年ぶりのニ回目。
去年この店の存在を教えてくれて連れて来てくれたのは、やはり高校の頃の仲間のニシくんで、ユージもニシくんもその日が30数年ぶりの再会だった。
俺はたぶん人間関係もとても薄情で、あの日ニシくんが連絡をくれなかったらそのまま一生会う事もなかったかもしれない。
ニシくんは最初のバンドのドラマーで、その後同じく東京に出てきて音楽活動をしていた。俺みたいに「取り敢えず時間稼ぎに大学行っとけ」みたいのとは覚悟が違う。ニシくんはその頃から既にドラム一本で食って行く気満々だった。
ハタチの頃ぶりの再会だったので、ニシくんに「あのあとどうしてたの?バンドは続けてたんだよね?」て聞いたら「何言ってんだよ!俺はあのあとメジャーデビューしたんだぜ!」って怒られたw
メジャーデビューどころの話じゃない。アニメの主題歌まで演っていたらしい。オレ知らんかった。
ニシくんだけじゃない、あの頃の仲間でプロになったのが何人も居た事を今さら知らされた。やっぱり俺、薄情だわ。
今回鶴吉を再訪したのも鶴吉閉店の知らせをもらったから。長らく続いた店だけど、この7月で店仕舞いするそうだ。こんな知らせを貰ってから慌てて会いに来るなんて、やっぱり最低最悪。
独りじゃ怖くて来れないから、またニシくんに付き合ってもらった。てか今回も躊躇している間にニシくんの方から連絡くれたんだった。
その日は生憎の雨模様。だけど店は閉店の知らせを聞いたお客さん達で混んでいた。
ユージと奥さんのタエボーは忙しく動き回っている。居酒屋だけど俺は車だから飲めないので、ニシくんにどんどん飲ませてユージが合間合間に出してくれるおいしい料理を自分だけかすめ取る。
店が落ち着いて、残ったのは新潟出身の同級生4人になった。一瞬で時間が巻き戻りその時のキモチも甦る。
俺は内心ビビりながら当時の記憶を必死で手繰り寄せる。主体性も無く生きてきて記憶も薄い「0(ゼロ)」の人間が、こういう主体性の塊みたいな、生まれた時から「1(イチ)」を持っている人達と対等に会話をするのは本当に大変なんだ。
そのウツワの違いみたいのが今でもキラキラ眩しい。三十数年ぶりだろうがそれは変わらない。俺はずっとこの人達のことが羨ましかったんだ。いつまでも引け目を感じているから積極的に付き合うことを避けていた。卑屈な自分の思考回路に改めて気がついた。
そんな俺に、ニシくんもユージもタエボーも何ひとつ馬鹿にせずに自然な笑顔で付き合ってくれる。コイツら優しいな。
慌てて取り繕う感じがして自分でも嫌になるんだけど、「閉める前にもう一回くらい来るよ。」と、また俺は本当だかウソだか分からないことを言って店を後にした。
そういえば今回はタエボーの「マタ来てね〜」のパフォーマンスが長かったなw
いやホント、来週あたり時間空けて絶対もう一回行くよ。
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山は動いた
http://airplants0.exblog.jp/241824408/
2023-06-08T12:53:00+09:00
2023-06-08T12:53:44+09:00
2023-06-08T12:53:44+09:00
yonyon-55
ダートトラック
ジャンプ着地からのスライドが楽しすぎてキャッキャ走り回っていたんだけど、5月某日グンマー帝国から神様がやってきてあっという間にコースは真っ平になった!
現金なもので、ジャンプへの未練はどこへやら…
防具も着けずに浮かれる管理人。案の定このあと思いっきり転んで肘を擦りむいた。
家に帰ってカミさんに「小学生か!」て笑われた。
コースはとても水捌けが良く、先日の台風2号の大雨も翌々日にはパッサパサ。
この更に翌日、しっかり散水してホイールパックしたら進入スライドでスキール音が出るくらいのベストコンディションになった。
そろそろ鉄スリッパ履かないとマズそうだなぁ♪
んで、最近になってコースについての問い合わせが増えてきました。
「誰でも走れるの?」
「どうやったら走れるの?」
「コースのレギュレーションは?」
などなど。
コースオーナー様はここを基本的にビジネストラックにするつもりは無いそうですが、ワタシの知り合いに関しては管理人の裁量で自由に走って貰って構わない、との許可を得ています。(ありがたや〜♪)
てなわけで、「走りたい!」という方は先ずは小菅までご一報くださいな。
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朝練再開
http://airplants0.exblog.jp/241801650/
2023-05-12T03:44:00+09:00
2023-05-12T09:26:47+09:00
2023-05-12T03:44:21+09:00
yonyon-55
ダートトラック
17インチのジャンプはほぼ初体験。なかなかシビレます♪(フォゲ子が飛べるならオマエも飛べるはず!)
フラットトラック走行オンリーの時と同じ空気圧だとちとヤバいね。
で、やっぱり転けるわけですが…コースオーナーに決定的瞬間をウェブカメラで盗撮されていたりしますw
リアタイで常に監視されているのでサボれないんです…
そんな感じでコースで遊んでいると、お客様から「いま筑波なんだけど…」と電話がかかってきました。
程なくしてそのお客様がコースにご来場。筑波サーキットで採れたての新鮮なカウルが産地直送で届きました。
レース前の軽い確認のつもりが、前走車にオイルぶち撒かれたんだそうです。。。
なんか、今週末のテイストで走るそうですよ?
なのでこんな時間の投稿です(^^;;
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フォゲ子と新コース
http://airplants0.exblog.jp/241791337/
2023-04-29T16:35:00+09:00
2023-04-29T17:27:04+09:00
2023-04-29T16:35:39+09:00
yonyon-55
ダートトラック
てのはもちろん冗談でw
新コースでちびっこ達と遊んできました♪
バンクをひとつミニユンボで軽く削って、とりあえず何となくオーバルっぽく走れるようにしてみた。いずれは完全にフラットトラックになると思うけど、今あるジャンプも楽しみながら少しずつコースを育てていこう、という話になりました。
まあ、調子に乗って走ってると…やっぱり転けるよね〜w
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菜の花ツー
http://airplants0.exblog.jp/241775423/
2023-04-11T10:38:00+09:00
2023-04-11T12:55:31+09:00
2023-04-11T10:38:51+09:00
yonyon-55
ダートトラック
ウチから僅か5分の天国。年々増えてる様な気がするなぁ。
この時期になるといつもあつしさんが「アレは菜の花じゃない。からし菜だ!」とイチャモンをつけるので「いや、『からし菜』の花だから菜の花で良いんだよ。」と答える。
この問答を毎年毎年同じ様に繰り返すものだから、側から見れば既に立派な痴呆老人。
此処は元旦にフォゲ子で初日の出を見た土手。
四季折々でいろんな表情を見せてくれるお気に入りの場所だ。
…で
この土手を反対に振り返ると…其処には小さな小さな私設モトクロスコースが在る。
5年ほど前に出来て、普段は無人ながらQRコード決済で誰でも走れる面白い営業形態。
コースは小さいが本格的なジャンプもあってなかなか楽しめる。
ただ、辺りにはタダで走れる野良コースがいくらでもある(利根川河川敷至近)ので、利用者は少なかった様に思う。
ここんところ河川敷利用の締付けが厳しくなってきている様に感じるので、こういうコースの需要は今後高まっていくと思うんだけどね〜。
ってとこだったのだが、先頃このコースが売りに出された!
実はちょっと動揺したw
だって、ちょっと頑張れば手が届きそうな現実的なお値段だったんですもの♪
ただまあ、子育て最終局面真っ只中の零細企業個人事業主にとってはやはり高嶺の花。成り行きをチラチラと横目で見ながらため息をつくのが関の山ですわ。
こんな近所にプライベートトラックが在ったら幸せよね〜。
そうだ!昔のダートトラック仲間とか、誰か買わないかしら?
林くんとか興味持ちそうだし、久し振りにで連絡してみようか?
いやでも、ちょっと狭いよな〜。目一杯取ってもオーバルだと150mくらいか?
などと悶々と考えていたら、此処から話は急展開!
当の林くんの方から電話がかかってきた!
林「もしもし、ご無沙汰しています。僕です。」
こすげ「おー、久しぶり。5年ぶりくらい?」
などと社交辞令もそこそこに…
林「ところでご相談なんですが、小菅さんちの近くに…」
小菅「あー、売りに出てるねwwwww」
という、5年ぶりの会話なのに30秒でお互い全てを察する魔法の瞬間w
あっという間に話は纏まり、新コースオーナーは林くん。小菅はおこぼれで管理人を仰せつかることとなった。名称はスピードランチ・エリア21と決まった。
ロゴもあっという間に出来てきた。
3月にコースが売りに出てからあれよあれよのジェットコースター。実はおぢさん、このスピード感にちょっと付いて行けていないw
という訳で前回の記事から一転、夢のプライベートトラックが天から降ってきた。
大丈夫かしら? これ、◯◯フラグじゃない?
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河川敷の奇行種
http://airplants0.exblog.jp/241771949/
2023-04-07T10:45:00+09:00
2023-04-08T01:14:21+09:00
2023-04-07T10:45:04+09:00
yonyon-55
ダートトラック
この辺が一般的なオフロード走行とフラットトラックの違いで、路面状況を一瞬で見極めてグリップの良いラインを選んで走るオフロード走行と、自らの加重でグリップを作り出すフラットトラックの間には、似ている様で「やりたい事」に大きな差がある。
敵(笑)は河川敷オフローダーだけでは無い。
(「敵」は失礼ね。むしろ彼等は好意的♪)
雨が降ると何故だかこの平らな土地に四駆な人達が集まってくる。雨のフラットトラックコースは彼らの格好の遊び場の様で、傾斜が無いのでスタックの心配も無く、存分に泥んこ遊びを楽しんで行く。
そして雨上がりには彼等が残した深い深い轍が刻まれる。
こうなるとせっかく仕上げた路面は台無し。出来てしまった轍を少しずつまた均して、元通り気持ちよく走れる路面にするには膨大な手間がかかった。
それを防ぐ唯一の方法は「常に手をかける」事だった。
犬のマーキングと一緒だよ。暇さえあれば現地に出向いてナワバリを主張するんだw
そうこうしているうちにコース整備のポイントをつかんだ。雨上がりにカッパキで水を抜いてトランポでホイールパックしておくと、上手くすると翌日にはまた練習できる事が分かった。学生時代にビルメンテの会社でバイトをしていたのでカッパキは得意さ。
走行以外にもコースに居るので、格好のマーキングとなる。
自分でもアホな事してるな〜、などとと思いつつそんな日々を送っていたのだが、ある日コレは動画に撮ったら面白いんじゃないかと閃いた。
(1時間ちょっとの作業をタイムラプスにしてみたよ。)
が、動画にする事で自分を客観視することが出来てしまい…
自らの異常性にそこで初めて気がついた。
だってココ、ただの河川敷だよ?河川敷の水溜りの水をカッパいて、いったい何してるの?このオッサンw
しかしこの作業を続けるうち、新たな問題も露呈した。
河川敷である以上、必要以上の地形変更は御法度。トンボを引いて路面を平す程度はOKだが、大きく地形を変えると開発行為となり、お役所に許可を取らないと法律違反となる。
で、自然な地形を維持したまま水溜りの水を抜こうとすると、コース周辺の低い場所は決まっているので、水を流せる方向がいくつかに限定される。
んで、その限定された場所へ何度も何度も水を流していると、少しずつ路面が削られて水路が出来てしまう。水路はコースを横断する形になるから、コース整備をしているつもりが、結果的にギャップが増えてしまう事になる。。。
なるべく分散する様に水を流すんだけどね〜。どうしても最終的に流せる低い場所は限られているので、これは避けられない。
夜中にユンボ持ってきてコースの内側に水が流せるくらいの穴掘ったろか?と、何度思ったか知れない。
そんなこんなで1年ほど河川敷プライベートフラットトラックコースを維持してきたんだけど、先日も書いた通り「散水出来ない」弊害により度重なるピストンリング摩耗で失速。仕事が忙しくなったタイミングもあり、数ヶ月サボっていたら「俺のコース」はあっという間に原野に戻ってしまった。
無駄な事をしたとは思わない。
無駄な事をしたとは思わないんだが…
所詮は河川敷。誰でもが使えて誰の土地でも無い場所。
情熱を注いだ分、空しさに襲われる今日この頃。
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試乗
http://airplants0.exblog.jp/241767953/
2023-04-02T19:38:00+09:00
2023-04-02T19:53:17+09:00
2023-04-02T19:38:50+09:00
yonyon-55
日々のお仕事
ガス欠したwまだ入ってると思ってコックをうっかりプライマリーの位置にして走ってた。。。
次の橋に辿り着く毎に休憩。
バイクは軽いがけっこうしんどい。
こんな所にピカチュウがw
バイクで走ってたら絶対気が付かないね♪
おかしい…
30分くらいだと思って押し始めたんだけど、半分くらいのところで確認したらまだ30分かかるって!
ヤヴァイ!
暗くなってきた!
もうちょい!
到着〜〜〜
結局1時間以上かかった。
疲れたw
…と、いうわけで
SDR複数台整備中。
手前3台は売り物。(一番奥は俺の)
ヤフオクよりもお安く出しますので、興味のある方は早めに声を掛けてください。
m(_ _)m
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空冷号のスペック公開
http://airplants0.exblog.jp/241761148/
2023-03-26T11:16:00+09:00
2023-03-26T13:16:32+09:00
2023-03-26T11:16:10+09:00
yonyon-55
空冷SDR
最初に出来上がった空冷エンジン。コレは楽しい乗り物だった。ポートタイミングなんかはシリンダーのベースとしたブラスターそのもので、これとSDRのクランクケースリードバルブ吸気の組み合わせは何とも言えない味わいが有った。初めて作った物なので当然不具合も多かったけどね。でもそれを帳消しにするくらいワクワクするフィーリングだった。
ひとつだけ不満があったとすれば、それはやはり絶対的パワーが不足していたこと。同一車種(車体や空力がイコール)ならば最高速度=馬力となる訳だけれど、この時のエンジンはどう頑張っても140km/hしか出なかった。そこまでの到達スピードは早かったんだけどね。シリンダーの元となったブラスターが17馬力なので、おそらく出ていたとしても20馬力そこそこだったんじゃないかな。
しかし俺的にはこれが許せなかった。空冷化したら遅くなる?空冷だから仕方がない?そんなの絶対に許容できなかった。
最高に楽しくて且つ最高に速いバイク。このSDRをいつしかそんな夢みたいな乗り物にしたい、と、ムラムラと製作欲求が高まった。
2ストエンジンのチューニングに関する資料を漁った。2ストチューニングに詳しい人を見つけては質問攻めにした。
2ストエンジンはどうしたら速くなる?どう弄ったらいい?
そこで得られた知識を要約すると、
デッカいキャブ付けて、圧縮上げて、ポートをガリガリ削って、高回転型のチャンバーを使えば速くなる、というものだったw
で、馬鹿正直にその通りにしたところ…
当たり前だけど壊れまくった!
でもね、こういうのは実際にやってみないと分からない。本当に理解した事にはならない。やってみて失敗して、勉強してまた失敗して、分からないところをまた人に聞いて…そうやって少しずつ知識を得て来た。
ってなわけで空冷号のスペック詳細を大公開!
・吸気系
キャブレターはFCR37。
キャブ口径は馬力に寄与する。条件が許せばクリーナーボックスを外してしまえば更に効果的。特にエアクリーナーの有無は重要で、直キャブにする事で吸気流速が稼げる様になる。これにより4ストに比べ吸入負圧の弱い2ストエンジンでも有効にガスを吸い出す事が出来る。
しかしウチのバイクは街乗りという縛りがあるのでエアクリーナーボックスは外せない。そういう意味でFCRはメインノズル付近の吸入負圧を稼ぎやすいので条件にマッチした良い選択だった。エアクリーナー付きでここまで馬力の出ている車両はまず無いと思う。
キャブセッティングは通年で同じ。MJ#158のPJ#65。気分でエアジェットの開度を弄ることはあるけど結局元に戻る。ピークを狙うだけのピンポイントなセットは嫌いなので、一年中変わらないズボラセッティング。
あとタスポ。昨年亡くなってしまった師匠が考案したものだが、これは本当に良い。簡単に説明すると、クランクケースリードバルブ吸気のエンジンにピストンバルブ吸気のポートを新たに追加するというもの。上手く仕込むと全域で2馬力程度の向上が見込まれる。
それからVフォースタイプのリードバルブ。これも間違いなく良い。ピークよりも中間加速に寄与するが、効果はハッキリと体感できる。アクセルワイドオープンでの力の出方が凄い。現代の2ストモトクロッサーが挙って採用しているのには訳があると思った。
・ポートタイミング
元となったブラスターのシリンダーのディメンションは以下の通り。(いずれもシリンダー上面からの実測値)
排気ポート 34.8mm
掃気ポート 47.4mm
これを以下の数値までガリガリ削った。
排気ポート 28.5mm
掃気ポート 45.5mm
ブラスターとしては超ハイチューン。相当にカリカリである。
このブラスターのポートから今に至るまでの、排気ポート6.3mm、掃気ポート1.9mmの変遷は、まるで先人たちが通った2ストチューニングの道をひとつひとつ追体験しているようで、本当にワクワクした。ノーマルSDRからすれば30馬力から10馬力アップのショートトリップだけど、実際にやったのはブラスターの17馬力からの大冒険だった。
で、これがどのくらいカリカリかというと…
実はノーマルのSDRと同じくらいw
というかどちらかというとDT200WRのディメンションに近い。
参考までに2車種のポートの実測値。
SDR
排気ポート 28.0mm
掃気ポート 46.5mm
DT200WR
排気ポート 28.3mm
掃気ポート 45.4mm
元々SDRのエンジンは結構なハイチューンなんだ。
一度でもSDR(若しくはDT200系エンジン)のポートタイミングについて詳しくダイアグラムを描いて検討した事がある人にならばこれは理解して貰えるはず。SDRの排気ポートタイミングは2ストレーサーのRS125やTZ125などのそれとほぼ同等。ここから見ても大幅なハイポート化は無理があるよね。
て事で空冷号のシリンダーディメンションはほぼDTのノーマル。空冷化も含めてSDRのデチューン版。でもこれでじゅうぶん馬力は出る。
・圧縮比
圧縮は上げているけど容積は量っていない。仕様変更をもうする必要が無くなったら量るかも。ヘッドの切削量は記録しているけど、燃焼室形状もヘッドガスケットもノーマルとは違うので、ここにその数字を書いても誤解を与えるだけで意味はないと思う。
ひとつ言えるのは、圧縮とポートタイミングはセットだという事。この辺は4ストのチューニングと一緒だね。馬力的に見ると、ハイポートにしてオーバーラップも大きくしたらセットで圧縮を上げないと意味は無い。逆にポートを無視して圧縮だけ上げてもこれまた意味は無い。
力が無いなら圧縮を上げる。圧縮上げて回らなくなったら圧縮を落とす。その繰り返し。
・チャンバー
マリオのNo.3チャンバー。
これは酷い選択だった。フィーリングは最高なんだけどトルク不足で最高速まで導けない。そんなダメ出しを皆んなにされたチャンバーだ。
でも俺は秋元さんの信者なので、そんな戯言は信じなかった。自分が感じた伸びやかなパワーフィールと秋元さんだけを信じた。
というかこのチャンバーの実力を世間に示したい、てのがこのチューニングの動機の大きな部分を占める。
ま、このチャンバーを直キャブと組み合わせれば答えは直ぐに見つかったんだろうけどね。低速域でのチャンバー流速が上がらないので吸気を引っ張れない。高いギアでのアクセルワイドオープンで失速するのはその所為。
直キャブなら前述の通り吸気流速を稼ぎやすいのだけれどウチのはエアクリーナー付き。回り道をして回り道をして、試せる事は全部試してどうにかこうにかエアクリーナー付きでこのチャンバーの性能を引き出す事に成功した。
・点火系
CDIはランツァのもの。
トラクションコントロールに興味があったのでこれを使っているが、他に意味は無い。ピックアップコイルとフライホイールトリガーを調整して点火時期をこのエンジンに合わせている。馬力を出す上ではSDRのノーマルCDIでも特に不満はないと思う。ノーマルは壊れないしね。
よく「電脳化はしないの?」と聞かれるが、興味はあるが今のところ必要としていない。これ以上要素が増えると整理し切れなくなるので敢えて排除している、というのが実際のところ。
あと、アナログ制御の方が興味がある、というか、やっていて楽しいと思う事が多い。
たぶん因果を逆に見ている。あるシチュエーションで点火時期を進め(遅らせ)なければならない時、点火時期そのものを動かすよりも先にエンジン内で起こっている現象の「何故」の方に興味が行ってしまう。自然界の物理法則を自分がどれだけ理解しているか?それをどれだけ利用できるか?というチャレンジはとても自分の性に合っている。
・クランク その他回転系
クランクは動的バランスを変更すると共に一次圧縮を上げている。
バランス変更は多分に実験的意味合いが強く、結果としては馬力アップよりもフィーリングの向上に寄与していると思う。
一次圧縮アップは馬力向上に有効。これは間違いなく効きます。
フライホイールはジェネレーターと共に小型化。フライホイール重量はノーマルの半分ほど。これもどちらかというとフィーリングの向上に効いているかな。回転変動のレスポンスが良くなり大変気持ち良い。
バランサーはノーマル。でもいずれは撤去したい。その為のクランクバランスの研究だ。これが取れれば馬力向上に繋がると思う。
あとウォーターポンプギアの撤去。空冷なので当然付けないんだけど、こんな物ひとつ取っただけでフリクションが減ったのを体感出来る。レーサー仕様で混合給油にしてオイルポンプを撤去するのは、そういう意味で有効だと感じます。が、ウチのは街乗り縛りなのでもちろん分離給油のまま。
あと意外だったのは今回のコンロッド交換。大端焼付き寸前のデータと今回とで2馬力しか変わらない。もっと劇的に変わるものと思っていたけど、意外とそうでも無かった。クランクの整備は大事だよって常々言って来たけど、それは本当だろうか? ちょっと自信が無くなった。
例えば前回も書いたシリンダーやピストンの傷の話。これはほとんど馬力には影響しなかった。過度にクリアランスが拡がってしまった場合は別だが、リングさえ確りしていればちゃんと馬力は出る。例え現状の傷だらけのシリンダーをボーリングして新品ピストンにしたところで1馬力までの差は出ないだろう。
それに加えて今回は、コンロッド交換という大手術をしたにもかかわらず2馬力程度しか変わらなかった。
世間一般で罷り通っている「◯◯が××になったらもうダメ」みたいな話はほとんどが嘘で、実際に馬力を出す上ではそれほど重要じゃ無かった。
じゃあどうやったら2ストは速くなるの?って、最初の疑問に戻るよね?
重要なのは部品を単体で見た時の性能向上では無く、各要素の相互的な合わせ込み。ひとつの要素だけに拘っていたら絶対に答えは出ないと思う。
じゃあどうするか、っていうと…
デッカいキャブ付けて、圧縮上げて、ポートをガリガリ削って、高回転型のチャンバーを使え♪
と答えるしかないw
もしかしたら今回ここに書いていない事が実は本当に重要なのかもしれない。
それは秘密とかじゃなくて、各要素が複数絡み合う部分で複雑すぎて言語化出来ないだけなんだけどね。
結局それをやってみて、自分のモノにしなきゃ何も理解した事にはならん、て事よ。
『真のエンスージアストは知っている。マシンのパフォーマンスを表すのは速度や馬力では無く”物を破壊する能力”で決まるという事を。』
これは海外の2ストマニアのフォーラムで見つけた大好きな言葉。散々壊した挙句に得られた馬力は一つの指標でしか無いし、行き着いた先の結果ですら無くただの途中経過に過ぎない。まだまだ入り口に立ったところ。一生勉強だわ。
ワンコの視線の先に希望の地があるのよ。
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FLHX(2009)お色直し
http://airplants0.exblog.jp/241756613/
2023-03-20T18:18:00+09:00
2023-03-20T18:31:08+09:00
2023-03-20T18:18:53+09:00
yonyon-55
日々のお仕事
新しそうに見えるけど2009年製なんだって。
オーダーはこの車両の発売当時はまだ無かったガンシップグレーという純正色での塗装。
しかし色見本は無い!とのこと(^^;;
で、何時もお世話になっているハーレーダビッドソン練馬さんに泣きつきました。
ネットの画像からある程度のアタリをつけてカラーサンプルを作って持参。
濃さは大体この間だね。しかし良く見たら、本物の方はパールが入っているし、作って行ったサンプルよりも少し茶色味がかっている。
サンプルとの違いを出来るだけ詳しく脳内コピーして持ち帰り、忘れないうちに調色した。
まあ、コピーのコピーなのでピッタリ同じという訳には行かないが、それなりに近しい色が出ているかと思う。実車と並べでもしない限り分からんでしょう♪
あと「Harley-Davidson」のロゴを塗装で入れた。
これちょっと笑っちゃったんだけど、現行モデルの画像を見て、それに似た手持ちのロゴで版を起こして作ったんだが…これが微妙にデザインが違う。画像のロゴと手持ちのロゴ、年式は違えどどっちも純正ロゴだよ?
これ、国産メーカーだったら大変な騒ぎになる。メーカーロゴの書体ってのは厳密に決まっているからね。ヤマハなんか厳密すぎて、過去に自分のところで作ったロゴを亡きものにしてしまった。あの金に黒縁のYAMAHAロゴが一番好きだったんだが。。。
おっと、話が逸れたw ハーレーはその辺り自由で良いなぁ、と思いました。
外装の脱着はこちらのスペースの都合がつかず、お客様がご自身にやっていただいた。けっこう大変な作業だと思うんだが、不具合無く綺麗に組めているってだけでも本当に凄いと思う。それくらい面倒臭い作業。
ハーレーは乗っても楽しいね。いつか欲しいなぁとは思っている。貧乏暇なしで叶わぬ夢だとは思うけど(^^;; 世界中で愛されるには訳がある。
どんなバイクでも食わず嫌いは良く無い。乗ってみればそれぞれに良さがあって世界が広がるってもんだ♪
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空冷号再起動(何度目?)
http://airplants0.exblog.jp/241748937/
2023-03-11T10:07:00+09:00
2023-03-11T11:06:29+09:00
2023-03-11T10:07:29+09:00
yonyon-55
空冷SDR
内燃機屋さんへの作業依頼も複数あればコストも下がりますし…ついでに自分の個人的な作業依頼をそこに紛れ込ませられたりするので…とても有り難いw
この時のコンロッドなんかはまさにそのタイミングでした。 ありがたやありがたや。
仕事の合間を縫って、というか、2スト単気筒エンジンなんて段取りさえ出来ていれば2機組むのも3機組むのも大して手間は変わりません。
お陰で無事に空冷号復活いたしました♪
ってな感じで年明け早々には組み上がっていたのですが、「エンジンかかったよ♪レスポンスも音も以前よりパリッとしてる(気がする)よ♪」ってとこまで確認して、安心してまた放置。。。 ようやく試乗出来たのが2月も終わろうかという、つい先日の事です。
さて、インプレッション。
と、その前に…余談ですが、自分はこの試乗した際のインプレッションに絶対の自信を持っています。
若い頃に世話になったショップが早い段階(30年以上前)からシャーシダイナモを導入していて、実馬力と感覚のズレを実践を持って体感していますし、何故そのズレが起こるのかも良く理解しています。
例えば2馬力上がると体感でどのくらい変わるか?なんてのも散々経験しました。
そんな事を30年以上やっているのですからそもそもの経験値が一般的なライダーとは違います。
今回はクランクオーバーホールの単純比較ですね。
コンロッド交換以外は完全に前と同じですので、これでどのくらい変わるのか?ってのは興味深い実験です。
第一印象はオーバーホール直後にエンジン始動した時と同じ。音、レスポンス共に以前よりもハリがあり、回転上昇もスムーズです。直す前までは「空冷だからこんなもんか?」と諦めていたガサガサ感が消えて気持ち良く回っていくので思わず顔が綻びます。4500〜5500rpmの悪癖は悪癖のまま、7000rpmの谷は谷のままですが、その繋がりは本当にスムーズで、且つトルク感を伴っていますのでスピードの乗りが格段に良くなっています。
バワーバンドに入ってからピークへと向かう領域は…
これちょっとヤバいなw
パワー感は勿論ですが、回転上昇と共にパワーが上乗せされてそれがどこ迄も伸びて行く感覚はとても官能的です。
またひとつ理想に近づいちゃったかな♪
こうなると我慢できなくなりますね。
早速ですがパワーチェックに行って来ました。
音を聞いていたらピーク付近でクラッチ滑ってる?
おいおい、スプリングもフリクションプレートも強化型だよ????
(計測後テスターさんにも確認したところ、やはりピーク付近で僅かに滑っているとの事でした。)
まあ馬力でクラッチが滑るのは悪い事じゃ無いw
って事で目標には僅かに届かず、39.8hpでした。
10年以上前の話ですが、SUGOのレースを走るSDRが後輪で40psを超えている、というのを聞いたことがあります。それ以来この40馬力というのはひとつの目標でした。
ただまあ、それはあくまでレーサーの話。ウチのは街乗り車両ですので…後輪ではなくエンジン出力で超えられれば満足かな?と。
そもそも2ストエンジンですからね。リッターあたり200馬力は最低限出てもらわないと。なんて思いから始めたのですが、長い道のりになりました。
2ストエンジンのボア×ストローク比はスクエア付近が最も効率が良いとされています。吸気と排気の入れ替わる時間や一次圧縮を考えると余り短いストロークでは効率が落ちてしまうのでしょうね。その辺が超ショートストロークエンジンのSDRをパワーアップする際の難しさかと思います。
で、ですね…
家に帰ってから気がついたのですが、
和光2りんかんの機械(FUCHSテストベンチ)のデータ出力は英馬力(hp)表記。
これを一般的な仏馬力(ps)に直すと、39.8hpは40.4ps!
目標達成していました〜♪
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旧車のフレームがヨレる話(補足)
http://airplants0.exblog.jp/241747306/
2023-03-09T08:26:00+09:00
2023-03-09T08:26:19+09:00
2023-03-09T08:26:19+09:00
yonyon-55
問わず語り
すまんなw
先日の足回りの記事はなかなかの反響の様ですが…
まだまだ書き足りないことは沢山あるので、追加で幾つか補足しておきます。
これはSDRに限った話ではなく旧車に共通する内容となりますので車種を限定せずに書きます。
前回も話題にした「旧車はフレームが弱い」「フォークが弱い」「攻めるとボヨンボヨンする」ですが、リアサスを修理する以外にもいくつか解決方法があります。
先ずはウチに相談を持ちかけたライダーさん達が思い至った方法です。
単純な話、フロントがボヨンボヨンするんだからフロントを固めてしまえば良い、という発想ですね。フォークがバタバタと落ち着かないのだから強いスプリングを入れてダンパーを締め上げれば良い。。。
もちろんコレでもひとまず目先の問題は解決します。
劇的に怖さが無くなって安定するので、オーナー(作業者)は満足する事でしょう。「ほら、やっぱり旧車はフォーク(もしくはフレーム)が弱いんだ」と。
しかしこの方法は大きな問題を孕んでいます。ペタンペタンとよくバンクするようにはなるけれど、トレードオフでおそらく著しく旋回性能が犠牲になるはずです。コーナリングフォースでフォークが入り難くなりセルフステアが阻害されるのですから当然の結果です。
そして上記のような方達が次に気になるのがリアサスです。
フロントが安定するとここで初めてリアサスの腰砕け感が許せなくなります。「純正サスはもう抜けているからダメだ」と社外サスに手を出します。そこでまともなリアサスがあれば良いのですが、特に車重の軽い車種では絶望的。殆どが重量車用に作られたサスの使い回しで、スプリングだけ車重に合わせたものばかり。オーバーダンピングで動きが悪く、とてもその車種専用とは言い難い製品が殆どです。
しかし恐ろしい事に、一般的にはこのテのオーバーダンピングのサスは好まれる傾向にあります。「しっとりとダンパーが効いているのが高級サス」などという昭和の頃の雑誌屋の戯言がいまだに幅をきかせています。
で、こういう対策を施されたオートバイがどうなるかというと、不自然に姿勢変化のない、曲がらない、不整地も苦手な乗り物。しかしオーナーは満足します。「カチッとして良い脚になった」と。
もっと書きます。嫌われるのを覚悟でとことん追い込みます。
ここまで行くとノーマルのバランスからはかけ離れた乗り物になります。前後のバランスもマトモではありません。オーバーダンピングなリアサスは仕事をしないのでフロントに負担がかかります。固めたはずのフォークがフルボトムします。ここでもやはり正常性バイアスが働きます。「フォークを固めたのにまだボトムする。やっぱりノーマルのフォークは弱かったんだ!」と。
自分がやった事、特にお金が掛かっている場合はなかなか間違いを認められないものです。
最初はリアサスの問題だったのにフォークを弄ってしまう。フォークを固めてしまっているのでオーバーダンピングなリアサスであってもそれに気がつかない。どんどんノーマルのバランスから離れて上手く操れなくなっているのにそれを「旧車だからこんなもん」と思ってしまう。
悪循環ですね。
SDRの場合ですとたった一個ゴムが無くなっているだけで皆んなこの罠に嵌ってしまいます。
最近は儲かりもしないのにせっせとこのゴムを純正サスに仕込んでいます。
もう何十本やったか分かりません。
作業にあたってはスプリングを外しますが、その際のチェックで本当に「抜けている」状態のサスは意外と少ないです。スプリングを外した状態でストロークさせて、縮んだまま戻って来ないものをいちおう抜けていると判断しますが、その様なものは1〜2割? 10本チェックして1〜2本有るか無いかです。
その「抜けている」サスですらバンプラバーを追加する事で、そのテのオーバーダンピングの社外サスなどよりもずっと良い動きをするようになります。(まだ程度の良いサスが手に入るので現状ではお客様には良品との交換を勧めますが。)
今回は「旧車」に話を広げましたが、実のところぶっちゃけ俺は他の車種のオーナーがどんだけメーカーやショップやシロウト情報に騙されようがどうでも良い。
でもSDR乗りにだけは分かって欲しい。
だいぶ前に秋ヶ瀬で新垣さんがSDRに試乗した記事を書いたけど、あの現場にいた人はみんな理解したはず。
新垣さん、ノーマルのSDRに鬼の様に荷重をかけて神の様なスピードで走らせていた。あれ見たらフォークが弱いとかフレームが弱いとか…有り得ないから。
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旧車のフレームがヨレる話(シツコクてウザいおぢさんの戯言)
http://airplants0.exblog.jp/241742084/
2023-03-03T03:03:00+09:00
2023-03-03T03:09:03+09:00
2023-03-03T03:03:09+09:00
yonyon-55
SDRの小部屋
これ、実はSDRに限った話ではなく色んなメーカーのちょっと古めのバイクで同様な議論が起こるんだけど、そもそも論で言うと、シロウトがちょっと乗ったくらいで不安を感じるほど欠陥があるオートバイをメーカーが黙って市販する、なんて事があるだろうか?
‘80年代も中盤になればどのメーカーも車体設計の基礎がほぼ確立されて来て、しかも各メーカーの熟練テストライダーさん達が「どんな人がどんな乗り方をしても破綻をきたさない様に」と時間を掛けて走り込んで出来上がった車体だよ?
俺がこのテの持論を展開すると急に過剰に反応する人達も居たりして非常に面倒臭いんだけど、今回はそういう人達にもどうかニュートラルな気持ちで読んでいただきたい。
車体に影響(特に負の方向で)を及ぼす条件は幾つか有って、それはつまりメーカーが設定した状態に無いってことね。
今回はSDRに特化して書いてみる。
①先ずはタイヤ
これは仕方ない面も有るんだけど、SDRに合うタイヤがほぼないってのが最初の問題点。で、皆さん取り敢えずリム幅だけ見てタイヤをチョイスするんだけど、そこで「耐荷重」の設定を見逃してしまいがち。簡単に言ってしまうと重量も速度域も違うのにサイズが合うからって理由で原チャリ用のタイヤを選んでしまうんだな。そこでそのタイヤを馬鹿正直に純正の空気圧で運用してしまうと最悪。特にスポーツ走行などの大きい荷重のかかるシチュエーションで不安定な挙動を示してしまう。そういうタイヤを選んでしまった場合はエアボリュームで耐荷重を補わないと問題は解決しません。
②エンジンマウントやチャンバー取付に問題がある場合
エンジンマウントが壊れているとハンドリングにも影響が出ます。ノーマルチャンバーのフランジ部分が減ってきて取付が緩くなっている車両も多く見ます。揺れるエンジン揺れるチャンバー。その振幅が車両の不安定な挙動を助長します。
で、長年同じ車両に乗っている人達ならばここまでは大体クリア出来ていたりするのだけど、最後に残った問題が一つ。
最近になって「SDRでサーキット走ったらフロントがボヨンボヨンする!Fフォークのセッティングを教えて!」なんて相談を立て続けに受けました。しかも全く別の方達から複数回。皆同じ内容の相談なので笑ってしまった。
SDRでサーキット走ろう、って人達ですからね。上記の不具合に限らず基本的な整備は皆んな出来ています。ライダーも変な運転してるわけじゃ無い。それでも不具合が出るんだからやっぱりこのバイクには持って生まれた悪癖があるんだろう、と思われてしまうのは仕方のない事かもしれません。
でも安心してください。ノーマルのSDRにそんな悪癖は有りません。
上記の質問をして来られた方達に全て同じアドバイスをしました。「それはFフォークの不具合じゃないです。Rサスが純正ならばバンプラバーが風化して無くなっていると思うので先ずはそれを修理してください。それで全て解決すると思います。」と。すると大抵「いやそんな筈はない。ボヨンボヨンするのはフロントだからフロントに不具合がある筈だ。」って皆さん食いさがるんです。
バンプラバーなんてあんなゴム1個、無くても問題ないだろ?って思っちゃうんでしょうね。
「じゃあ騙されたと思って」て言ってウチの貸出用修理済みRサスを試してもらうとそこでようやく態度は一変。テスト走行後に皆さんニコニコして戻ってきます。
特別なRサスじゃ無いですよ。何処にでもある中古の純正ショックに、風化して何処かに行ってしまったバンプラバーの代わりにウチのオリジナルのラバーを入れただけの代物です。(でもすごい色々試したんだわ。SDRに合っていて耐久性のあるやつを、散々テストしてやっと見つけた。)
バンプラバーてのは実は本当に重要な部品で、SDRの場合その車体設計から来る全長の短いサスペンションを上手く機能させるために大きな役割を担っています。安価ですが古くからよく使われる手法で、短いストロークのサスペンションという物理的制約の中でプログレッシブ効果を出すために使われる本当に重要な部品なんです。ラリーカーや、オートバイでもオフ系のカテゴリーなんかではセッティングパーツとして積極的に使われていますね。
因みにですが、世にSDR用と謳われている社外サスペンションが何種類かリリースされています。が、その何れもあまりこのバンプラバーを積極的に使う設計にはなっていない様です。(それが悪いと言っているわけでは無いです。誤解なき様に。)
その代わりそれらの社外サスは純正比でかなり大きめのバネレートのスプリングが装着されています。
SDRの純正スプリング6.5kg/mm(実測値)に対して社外サスは大体10kg/mm前後。簡単に言い切ってしまうと、つまり純正サスは社外サスとのこのバネレート差分をバンプラバーで補っているという事です。(説明上言語をかなり簡素化していますが当然ですが実際はもっと複雑です。)
前述の「フロントがボヨンボヨン」はこのバンプラバーが無くなっているためにリアが腰砕けになり、結果フロントの荷重が抜けて現れた症状です。そしてもう一度書きますが、中古の純正ショックでもこのバンプラバーをきちんと装備することでいつも俺が言っている「SDRのハンドリングはサイコー!」が体感出来る様になります。シズさんが言うところのラリーカーのような足周り、ですね。
しなやかなストローク感があって、それでいて機敏に動く。‘80年代中期以降のヤマハ車に共通した、ストリートの幅広い路面状況に対応した設定です。
残念なことに社外サスでこのハンドリングが再現されているものはほぼ無いのよね。
あとこれ書こうかどうしようか悩んだんだけど、ここで更にぶっちゃけてしまうと、自分のSDRのFフォークのセッティングは実はちょっとだけ手を加えています。
上記のライダーさん達には怒られてしまいそうな話ですが… でも彼らが当初求めてきたセットとは真逆の方向で、実油面を純正よりも5〜10mmほど下げています。(使用状況で気分で変えています。それ以外は油面もオイル粘度も本当にノーマル。)
何で油面を下げるかというと、単純にストロークが全部使いきれないから。
この5〜10mmていうのは万が一のマージンの部分でもあって、不意のギャップやパニックブレーキなんかでの底付きを抑えます。自分はそのマージンを削って旋回方向に振っているって事ね。フルボトム間際の3mmに神経注いでいます。
あと、俺よりも遥かに上手なライダーならばノーマルセットのストロークを使い切れるのかもしれません。これは考えてみると当たり前のことで、SDRのノーマルのこの足周りを鍛え上げたテストライダーさん達は自分などが足元にも及ばない超々エキスパートで、彼らが掛けられる荷重を俺は使えない、という事です。
荷重=ストロークで、どれだけ荷重を掛けられるか=使えるグリップ力ですので、それは技術の差です。
簡単に言うと、GPライダーは人よりもたくさんグリップが作り出せるから速いんです。
それからよく言われる体重の違い、ですが、基本設定(ライダー体重55kg)からプラスマイナス20kgくらい迄はスプリングのセット荷重(イニシャル)で対応出来る問題です。(あくまで基本はね。)
昔話ですが、もてぎの現役時代、他のライダーさん達とそれぞれのバイクを乗り比べする事がよくありました。(ライバル関係なのにこういう事が気軽に出来るのはダートトラックならではだと思う。)
すると面白い事に乗り方やスピードが似通っている人のバイクはセッティングも似ていてとても乗りやすいんだな。
これは体重が違っていても同様で、20kgくらい体重が違うライダーのバイクでもお互い「ちょっと硬いけど(柔らかいけど)」て言いながらとてもスムーズに乗り換えが出来た。時間があってイニシャルを自分用に合わせてもらえれば簡単に解消する程度の不具合しか感じなかったよ。
技術が同じくらいならセットも似てくるって事の表れかと思います。
スプリングのレートまで違ってくるのは走り方が違う場合。昔よく言われた「ホンダ乗り」「ヤマハ乗り」てのがあって、それでいう前者。フロントとリアのグリップをコーナーの進入と立ち上がりで比較的分けて使うライダーはそれぞれの荷重も大きくなります。そういう走りに対応する場合はバネレートを大きくしなければなりません。
あとレートを大きくするのは、イニシャルを抜きたい時やサスストロークを短くしたい時、かな。
もてぎの話に戻ると、当時新進気鋭イケイケだった大森雅俊選手のバイクは全然うまく乗れなかった。走りのロジックが自分とは全く違っていたんだろうね。今思い出してもどうやって操縦したら良かったのか全然理解出来ない。その辺が凡人と世界のオーモリとの差だわさ。
てことで、体重はセット荷重で、走り方はバネレートで対処が基本です。
よく自分のSDRに試乗した人達からハンドリングを褒められるのだけれど…アレがノーマルだよ、何度も言うけど。
去年35周年のイベントやったけど、純正サスでバンプラバーにまで気を遣っている車両なんてほぼ居なかった。15年前くらいまでにはノーマルのバンプラバーなんてほとんどの車両で無くなっていたんじゃないかな。
つまり、新車から乗っている人を除いて多くの人がSDR本来のハンドリングを知らないまま乗っているってことになる。壊れているのに気がつかないままSDRのハンドリングをあーだこーだ言って欲しく無いなぁ、ってのが正直な気持ち。
ここまでの「SDR」を「旧車」に置き換えてもほぼ同じ事が言える。シロウトが公道で乗ってフレームがヨレるとかフォークが弱いとかなんてまず無いから。
まあ「こないだ峠で最新SSと一緒に走ってたらフレームヨレちゃってさー」とか言ってると、玄人っぽくは聞こえるよね。
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ミニCBナナハンとGRカスタム
http://airplants0.exblog.jp/241738525/
2023-02-27T12:20:00+09:00
2023-02-27T12:25:15+09:00
2023-02-27T12:20:42+09:00
yonyon-55
日々のお仕事
そんなわけで普段は部品ばっかり。カスタム車両のほんの一部分を触るだけですので、なかなか見栄えのするネタも多くはありません。写真を撮っても地味な画が多いですね。
で、ちょいちょいお客様が「出来たよ〜」て車両を見せにきてくれたりするのですが、そういうのは本当に嬉しい♪
作業中はもちろん完成形を想像しながら手を動かしていますが、実際に形になるとね。いつも良い意味で想像を裏切ってくれて感慨深いものがあります。
って事で、前にお手伝いしたミニCBナナハンから。
コレはびびった。
実車を目の前にしてマジびびった。
車体だけ単体で写真撮っても全くスケール感が伝わらないので動画にしたw
ベース車両を縦型エンジンにすればもっと簡単に「らしく」見えるんだろうけど、ちゃんとモンキーに拘って纏めているのが本当に素晴らしい。
とにかく動画を見て欲しい。
なんならどっかのイベントで実車を見て欲しい!
それからもう一台。
先日タンクを塗装したAさんのGR。
いや… GR????
フレームはTDRでエンジンがYZで…
ご友人には「GRのコスプレ」と揶揄されているんだとかw
個人的にツボだったのはFフェンダー。TZMのフェンダーにアルミでステーを追加してTZ風に仕上げてある。
ちょっと試乗させてもらったけど、本当によく出来ている。時間をかけて作り込んだのが良く分かるカスタムです。
小排気量車カスタムの方達は本当に楽しそう。
自分の手の届く範囲を良く分かっていて、その範囲を目一杯楽しみ切っているのがビンビンに伝わってくる。
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