昨日の続きですが、更にイロイロと面白いものを見つけたのでちょっとだけ。
2本のフレームを持ち比べた所、R100のフレームの方が極端に軽いので重量を量ってみました。
フレーム単体でヘルスメーターにのせてみると14kg、シートレールやステー類を全てのせても16kgほどです。ウチのSRレーサーが去年まで使っていたノーマル改のフレームが13kgだったので、(不要なステー類を全てカットしてシートレールもアルミ製に替えてありました。)排気量を考えると例外的に軽いフレームと言えるでしょう。
BMWと言うと「重いバイク」と思われがちですが、ドイツ人らしい合理性に満ちた作りのオートバイです。
ちなみにこちらはW3。
単体では17〜8kg。エンジンマウントなどを含むと20kgを超えてしまいます。でも、これがこのぐらいの排気量のオートバイでは標準値でしょう。さらに排気量の大きいBMWが14kgしか無いと言う事の方がやはりすごいですよね。
軽量化の工夫は随所に見られます。
ヘッドパイプ下側からのびるメインチューブは、ご覧の様に楕円につぶされた上に2重管になっています。
それからフレーム全体の構成ですが、縦置きクランクのオートバイに共通するフレームの作り方でもあるんでしょうか?このフレームの構成はMOTO GUZZIやMAGNIにも通じる部分がありますね。GUZZIやMAGNIのフレームも意外と軽いです。
一気に塗り上げてしまったので途中写真を撮り忘れました。
昨日のエントリーで「こんなのが2セットも入って来ると途端に手狭になってしまいます。」なんて書きましたが、実際これだけのものを広げるとかなりのスペースが必要になります。
お客様の依頼でステムベアリングも組み替えてあります。
こちらは外した古いレースですが、「きれいに」打痕が付いているのがわかるでしょうか?ウチに持ち込むちょっと前に「専門店」で整備されたそうなのですが、ボールレースはそのまま、古いグリスも拭き取らずただ新しいグリスがその上からベッタリと塗ってあるだけでした。こういう「整備」は初めて見ましたよ。
こちらはBMW一式です。
W3よりも更に部品点数が多い上前後ホイールまであります。
塗装する時はこれら全てを、一時的にですが ぶら下げておかなければならないので、そのスペースの確保も結構大変です。
もちろん塗り上がったものをただ置いておくのも大変なので、速攻で納品にいきましょう。