エンジン編の続きです。画像は全く関係ありませんが、このくらい走れたら気持ち良いんだろうなぁ。
以前紹介したSRカスタム(1JR改)をセッティングしていた時のこと。このSRと僕が街乗りで使っているSDRを取っ替え引っ替え乗っていたのですが、SRの持つ「癖」みたいなものに気が付き、また気になり出しました。
具体的に言うと、コーナリングに向けてバイクをリーンさせた時に何か重いものに引っ張られるような感覚があるんです。上手く伝わるかどうか分かりませんが、一度方向を決めた重量物が外乱を拒むような運動性の悪さを感じました。
これは以前からダートの方でも感じていたことなのですがその時は車体重量から来る運動性の低さだと思っていたんです。でもだんだんとこの状況に見当が付いてきました。
おそらくこの原因はクランクマスにあります。SRの持つ重いクランクが強烈なジャイロ効果を生み車体性能にまで影響を及ぼしているのです。
そんな時たまたま本屋で手にしたモトメンテに、Club1.2の大平さんがSRのクランクを軽量化している記事が掲載されていました。内容はSRのクランクを2.2kgも軽量化しバランスをとると言うもの。パワーカーブも載っていましたが、乗り辛い低速がきれいに消えピークが1000rpmも上乗せされてまさに理想的に見えました。後日ナオエマシナリーの直江さん(ウチのお得意様で大平さんとは仲良し)にこの件を伺った所間違いなく良い結果が出ているとのこと。ただ、真似できるかと言うと「大平さんの所では1度クランクをバラしコンロッドを外した後ダミーウェイトを取り付け、タイヤバランサーを改造したものでダイナミックバランスをとったのち再度クランクをバラしてコンロッドを取り付ける」のだそうで、早い話が素人には無理だそうです。
でもな〜、ダイナミックバランスは無理でもスタティックなら何とかなるんじゃないだろか?なんて、また直江さんに相談した所ニヤニヤ笑いながら「やってみれば?自分のだし。」と一言。
これが上手く行けば本当にSRの「枠」を超えられますね。
600のエンジンもあるし、2本リングのピストンと400のコンロッド買ってシーズンオフにでもやってみましょうか。