今回のネタですが、本当は30周年の前に書ききってドヤ顔でYCP前にバイクを並べる予定でした。
…が、ご存知の通り直前になってやらかしてしまいましたので、実走状態での持ち込みは叶わず。ネタを書ききるどころか見た目だけそれっぽく仕上げるのが精一杯。
このシリーズの第一回目に「画像だけの架空のバイクだとか実際には走らないショーバイクだとかには一切興味が御座いません。」なんて事を書きましたが、翻ってそれが我が身に降りかかってきた感じ。ワタシにとってこれほど不本意で不名誉な事はありません。
バイクは走ってナンボ! ですからね。結局30周年が終わった後も延々と足掻き続ける事になってしまいました。
ってな訳で…
取り敢えず30周年の前までに書く予定だったところを進めます。
ドラムブレーキの資料をネットで漁っていたある日、画像検索でこんなのを見つけました。
ワタシの大好きなYZのツーリーディングパネルをリヤに使い、どうやらそれを油圧で作動させている様です。
…でも、この画像には一つ大きな間違いがあります。
以前も説明しましたが、このYZのツーリーディングパネルは左用です。画像のシステムではこれを右で使ってしまっていますので、これではツートレーリングになってしまい、おそらくほぼ効かないブレーキとなっている事でしょう。。。
でもワタシ、直感的に「この油圧のアイディアは良いなぁ。」と思ってしまいました。
だって、ドラムブレーキの欠点の半分はワイヤーのフリクションじゃ無いですか?
って事で、まずは実験、実験。
フロントをドラムにするからにはリヤもそうしないとおかしい。
…で、リスクの少ないリヤブレーキから実装を始めます。
用意したのはやはりYZのパネル。で、今回はリヤ用。
フロントと同じく、鍛造のアルミレバーがとても良い雰囲気を醸し出しています。
例のチャイナHリムのリヤホイールと同径130㍉のドラムなので、リヤはハブごと使用する予定です。
本当は右パネルを捜索中に候補に挙がったKTMのリヤツーリーディングパネルを使って「前と合わせて6リーディングだぜい‼︎」とやろうかとも思ったのですが、それをやると壊滅的に坂道発進が出来ないマシーンとなってしまい、ストリート仕様としてはNGです。(何度も書きますが、ツーリーディングを逆回転方向に使うと極端にブレーキ効力が弱くなります。)
レーサーだったら有りなのかもしれないですけどね〜。
油圧シリンダーもゲットしました。
某オークションで激安です♪
で、実はこの油圧シリンダーを使うと、もう一つ大きなメリットがあります。
本来リヤブレーキをディスクからドラムへと変更しようとすると、ブレーキペダル周りに大きな加工を施さなければならなくなります。パネル側のレバーをロッドで引くか、若しくはワイヤーを取り回すか…何れにせよペダル及びステッププレートに大きな加工が必要です。
しかし、作動が油圧ならば問題は一挙解決。右側のステップ周りは無加工のままでOK!というわけです。
ってな訳で、あとはパネルの回り止めと油圧シリンダーのステーを作れば一気に完成。
…と、言う割には結構複雑な造作物になってしまいましたけど。。。(^^;)
でも、相当シンプルに取り付けることが出来ました。