さて今回は、何故回り止めひとつでそんなに苦労するのか?といったところをちょっとだけ詳しく。
まずもって、取り付け角度の検討の段階からしてやらかしちゃっています。
素直に付け易い位置、パネルの回り止めの位置を優先した取り付けにすれば良かったのですが、前回も書いた通り、格好を優先した結果この角度になりました。
まあいちおう「油圧シリンダーがパネルに直接付いていたらホイールの脱着が面倒だよな〜」とか「左右のデザインは極力揃えたいよね〜」等々、真っ当な理由は有るのですが、そのために支払うツケが大き過ぎたようです。
この角度でパネルを取り付けようとすると回り止めの位置が、右のパネルはフォークの前側に、左のパネルはフォークの後ろ側に来る事になります。
これの何が問題か?と言うと…
例えばキャリパーの取り付け部を基点に回り止めを作ろうとすると、SDRは右キャリパーなので、キャリパー取り付けボスはフォークの後ろ、パネル側の回り止めはフォークの前側と、えらく遠回りでゴツいステーが必要になってしまいます。これも格好を優先にした弊害で、裏側で隠そうにもフォークとパネルの間にはほとんど隙間がないのです。
で、「じゃあ、フェンダーのステーからトルクロッド方式で」とも考えたのですが、右はそれで上手く行っても左はダメです。先ほども書きましたが、左はフォークの後ろ側に回り止めが来るので、フェンダーからトルクロッドを出しても「押し側」になってしまいまともに強度を保てません。トルクロッドは「引き側」でしか機能しませんので。
ここで、左キャリパー用のフォークが有れば問題は解決するのですが…
つまり、左キャリパー用のフォークを右に持って来ればキャリパーの取り付け部が前に、そのまま左で使えばキャリパーの取り付け部が後ろに来るので、回り止めがシンプルに構築出来るという事です。
しかしここで問題なのは、フォークの性能を変えるつもりは一切無い、というところ。
つまり、最低でも33φのフォークの中から条件に合うボトムケースを探さなければなりません。
で、まず目についたのはビラーゴ250(後期)のフォーク。
33φで左キャリパーという事で、条件にピッタリ!と思ったのですが…残念ながらこのボトムケースは、アクスル部が雌ネジになっていました。
つまり、左右同じものを使おうとすると、どちらかにアクスルシャフトが通る様に加工を施さなければならない、という事。それに、フェンダーの取り付け部も前後対象で無いのも気に入りません。
という事でコレは却下。内部構造がほぼそのままで行けるので、魅力的だったんですけどね〜。
…つーわけで、33φのフォークを血眼になって探します。
条件はもうひとつ加わって、インナー径が33φで左キャリパーでアクスル部が貫通式(出来ればクランプタイプ)のもの。
そんな都合の良いものが…
今回も在りました♪
GS400のフォーク。二本揃えるの大変だったよ。
なんか、片方に変な線が描いてありますが。。。(笑)