修理方法にも色々あります。
凹んでいる部分の裏だけ切開して小窓を開けてそこから叩くのが一番安上がりです。
でも裏から見れば「あ〜、なんだ、補修されてたのか。」と一目瞭然。最終的に溶接痕が残りますからね。
鉄タンクならば塗装してしまうので誤魔化しも効きます。
でもXTのアルミタンクの裏側は素材のまま、僅かに吹き込んだ色とクリヤーが乗っただけですので補修痕はバレバレ。。。
もし中古で手に入れた宝物がこんな状態だったらガッカリです。
自分用なら別に問題ないのですが、「"オリジナル"じゃない」とかなんとかくだらない事を言うヤツ等が居ますので、お金に余裕があるのならばそういう輩につつかれるような隙は作らない方が良いです。XTのアルミタンクなんてもはや「お宝」以外の何物でもないのですから。
なので普段は出来るだけ「補修した」と分からないような方法をとります。
ケミカルプーラーで引っ張ったりとかもひとつの方法ですが、XTのタンクはアルミとはいえとても堅いので接着力の弱いケミカルプーラーではある程度の効力しか発揮しません。
過去に行ったこちら
Link1 Link2の例などでは、ケミカルプーラーで荒出しした後、多少の裏技は併用するものの基本的にはオモテから叩くことのみで凹みを修正して行きます。この方法はうちのオリジナルで、溶接など熱を一切加えることなく補修しますので、少々時間はかかりますが直ってしまえばそれは完璧に元通り。「100%純正そのまま」と言い切れる状態になります。
とても苦労して編み出した技術ですのでネット上に公開はしませんが、多少の凹みであればこのように「完璧」を求めることが出来ます。
…が、今回の場合はとても変形が大きいため、さすがに何かしらの加工を加えないと修理自体難しそうです。
…ってことで。。。
最終手段です。
ぱかっ
純正と同じ溶接部分から切開。
ここまでやれば何でも直っちゃいますね♪
つづく。