年末に
ピボットシャフトを破損したした車両の修理です。
こちらの記事をどのカテゴリに上げるかは大いに悩むところです。
ワタシの場合、趣味と仕事の境目が非常に曖昧なもので。。。
良く「趣味と仕事が同じで良いですね〜。」なんて言われますが...
良いでしょ〜♪
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って事で、まずは破損状況の検証から。
クランクケースのピボットシャフト貫通部が...
痛々しいです。。
実はしばらく前から症状は出ていたそうです。
ピボットシャフトをキッチリ閉めるとスイングアームの動きが渋くなるのでナットは弛めに締めしていたのだとか...早く直すべきでしたね。結局ピボットを緩めにしていた事で今回の破損を招いてしまいました。
スイングアームピボットのカラーです。
片側3つの部品で構成されていて、二重構造。アウター側は二分割に成っています。
アウターのフレーム側カラーはインナーに圧入されています。(画像上から二番目。)
アウターのクランクケース側カラー(画像一番上のカラー)は左右方向にはフリーに成っていて...これはおそらく圧入されたフレーム側のカラーの位置規制の為に入っている様です。
結局のところ...
画像真ん中のカラーの細い部分だけでクランクケースに当たる訳ですが...
クランクケースのシャフト穴の内径は17mm。そこに申し訳程度に外径17mm内径16mm肉厚コンマ5mmのカラーが圧入されていまして、対するスイングアーム側のカラーが外径19mm内径16mm。。。
コンマ5mmのカラーなんて位置決め以外には役に立ちませんし、片肉1mmの当り面でアルミ vs 鉄ですから、締め付けるほどに潜り込んで行くのは当たり前ですね。
で、カラーが寸足らずになってスイングアームとフレームが干渉して渋くなってしまうわけです。
本来であればスイングアーム側のカラーの肉厚を上げて当たり面積を稼ぐのが機械的には正しいやり方なのですが、おそらくこの部分の捻り剛性を下げるのがこの複雑な構成の目的なのでしょう。ダートフレームの「キモ」と言える部分かも知れません。
特にライダーさん、ここのところ調子良く走っていますからね〜。あまり操安に変化が出るとウマく有りませんので、ここは元の状態に準じたカタチで機能する様に考えなくては。。。
あははは。難問です♪