ガッツリと働かされた分、存分にネタにさせていただきます♪
そもそもこの「谷口選手」というヒトは誰?って話しですが、実はこのヒト、ワタシがまだノービスの頃からオリジナルフレームでダートトラックレースに参戦されていまして、エキスパート250クラスではチャンピオン経験も有る、つまりはレースでの戦績もフレームビルダーとしても、ワタシなどは足下にも及ばない「大先輩」なのです。
このバイクの図面なんかもとてもキッチリとしたもの描かれておりまして、もちろんワタシがSRの時に描いたものなんかとは比べ物になりません。
で、そんな谷口選手のお手伝いをする事になったもんだから さぁ大変。
他人が考えたもの、しかも自分よりも経験が多いヒトのアタマの中に有るものを具現化するのですから...
大まかなレイアウトが出来ているとは言え、初っ端から困難が予想されます。
ステアリングヘッド部の補強なんかも「どうする?」って聞くと最初は「別に...何でもお好きに。」ってな感じですが、よくよく打合わせをすると「折り返しをアールで付けて、真ん中には『軽め穴』を空けて...」と、ちゃんとイメージが出来上がってたりする。。。
こうか? これでえぇのんか!?
それとは逆に、イメージは有るんだけど実際に合わせてみるとどう考えてもマトモに付かないものも有ったり。。。
例えばリアブレーキのペダルとかね。
CRFのパーツをそのまま使う、っていう事だったのですが、元々がアルミフレームに付いていた部品ですので(取付け部分のフレーム形状が自由自在って事ね。)それをパイプフレーム上で機能させようとすると、ま〜コレが大変。
フレームを削って削って...それでも強度が落ちない様に複雑に細かいピースを溶接して。。。
...って、苦労の跡が見えないね。。。
ホント、ペダルが付いちゃうと、な〜んにも苦労が見えませんw
ここだけで丸一日かかってるんですけどね〜。
こうやって「決まっている事」と「決まっていない事」と「予想外の事」の狭間で、嵐の中の小舟の様に翻弄され続けた3週間だったのでした。。。
つづく。